運輸新聞｜1920年創刊の物流・ロジスティクス・運輸・運送業界の専門紙

　ヤマトホールディングスは、東南アジア－欧州間における強靭なグローバルサプライチェーンを構築するため、トラックと鉄道による国際複合一貫輸送サービスを５月１日から提供開始した。
　これまで東南アジアから欧州市場への海上輸送で最短ルートとして利用されてきた紅海ルートが武装組織による船舶攻撃により迂回を余儀なくされ、運航日数の延長、海上運賃・保険料高騰により輸送コストも大幅に上昇。ロシアによるウクライナ侵攻など地政学的リスクも顕在化している。
　今回のサービスは、東南アジア－中国間はＯＴＬのトラック輸送網を活用し、中国－欧州間はパートナー企業の鉄道輸送を活用することで、シームレスに最終指定納品場所まで輸送。喜望峰ルートの海上輸送より短期間での輸送が可能で、航空輸送よりコストは低く、少ない温室効果ガス排出量で環境負荷を軽減する。
２０２４．５．１４