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東京納品代行 新たなトレーラ開発

東京納品代行 新たなトレーラ開発

後部はハンガー輸送 浜松で中継輸送も

 東京納品代行は、2024年問題への対策として、トラックを大型化した新たなトレーラを開発し、7日から運行を開始した。トレーラの中間部にフレームを設け、前半分はウイング構造で雑貨の積み降ろしが可能。後半分はハンガーを利用した衣料品の運搬が可能。

 東京~大阪間を直営として運行し、センコーの浜松PDセンター(8月からはセンコーグループのTSUNAGU STATION HAMAMATSU)利用した中継輸送を行い、グループシナジーを発揮させる。

 新たに開発したトレーラは、通常のダブル連結トラックともセミトレーラとも異なっており、「『Fashion Future Trailer』として商標登録する」(東京納品代行の大草久社長)予定。

 開発する上で苦労した点として、「後半分をハンガー前提としたため、上から下への圧力に対して強度を増し、サイドレールで荷重を受けるようにした」(日本トレクス設計部の佐々木優太氏)。また倉庫側プラットフォームの高さに合わせたフラットな床面にするため15?車軸のタイヤを提案し、採用されたという。
テープカット

 7日に東日本SCMターミナル(千葉県市川市二俣新町)で開催された出発式で、大草社長は24年問題を解決するため、ドライバーの処遇改善、集荷・納品時間の調整(特に輸送と荷役の分離)に加え、完成車の開発に2年がかりで取り組んだと説明。

 来賓として祝辞を行った三陽商会の森野保則物流部長は、アパレルや百貨店業界が開店前納品の緩和に取り組み、今春からすべての百貨店で実現しているとし、新型トレーラは「商品を動かさない物流を実現しており、相性が良い」と評価した。

  新たなトレーラの仕様は、最大積載量20・2㌧、長さ12・95㍍。当面4台での運行を計画。効果を見極め増車していく。
新たに開発したトレーラ

2024.5.10

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