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ダイフク 滋賀事業所を再編

ダイフク 滋賀事業所を再編

半導体向けなど2工場棟を起工

地鎮の儀にのぞむ下代博社長(4月11日実施)
 ダイフクは、同社マザー工場である滋賀事業所(蒲生郡日野町)で生産能力の増強、工場物流の最適化などを目的とした再編を開始する。このほど、事業所内の2つの工場棟(G棟、M棟)の起工式を開催した。

 近年、eコマースや半導体関連を中心に設備投資が旺盛で、そうした需要に対応するため同事業所での生産量が増加し、それに伴い部品や製品を保管するための外部倉庫が増加したことで物流効率の低下などが課題となっていた。

 そのため同社では2028年までに約330億円を投じ、同事業所の生産能力を1・4倍に拡大させるとともに、事業所内への外部倉庫の取り込みによる物流の効率化や、老朽化した設備の改修によるBCP対応などを進める。

 G棟(建築面積1万9600平方メートル、延べ床面積2万1300平方メートル、竣工予定25年中)はクリーンルームを備え、これまで分散していた半導体・液晶生産ライン向けの保管・搬送システムの開発や製造機能を集約。M棟(同1万7200平方メートル、同1万6500平方メートル、同25年5月)は一般製造業・流通業向けのアフターサービス用の保守部品を管理するパーツセンターと、無人搬送車の製造やコンベヤシステムの組み立てなどの機能を有す。同社グループでは生産拠点で再生可能エネルギーの導入に取り組んでおり、両棟には太陽光発電システムを設置し、事業所内で使用する電力の一部をまかなう計画。

 同社は1970年に敷地面積120万平方㍍の用地を取得し、“広大な自然に恵まれた環境で、人間性豊かな、生産性の高い工場をつくろう”という「インダストリアルパーク構想」のもと造成を進めてきた。同事業所では、06年に一般製造業・流通業向けシステムを取り扱うK棟・L棟が完成して以来、18年ぶりとなる大規模な開発になる。

2024.4.19

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