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国土交通省、デジタコ普及へ検討会

「荷主交渉での活用」が鍵に

 国土交通省は、物流革新に向けたデジタル式運行記録計の普及促進に関する検討会を設置し、2月28日に初会合を開催した。今後、運送事業者などから詳細なアンケート調査を行った上で、夏頃にデジタコの普及目標やそれを達成するための普及策をまとめる。
 デジタコに関しては、昨年6月の物流革新に向けた政策パッケージで、「将来的な義務付けも視野に入れつつ強力な普及促進を図る」とされていた。
 現在、運行記録計は車両総重量7㌧以上または最大積載量4㌧以上、けん引車、特別積み合わせ運送の運行系統に配置するトラックに装備が義務付けられているが、アナログ式・デジタル式は問われていない。
 検討会は、デジタコの有用性を検討する。法定三要素(瞬間速度・運行距離・運行時間)に加え、動態管理、配送管理、安全運転指導、勤怠時間管理などの付加機能が物流の効率化にどう寄与するのかを整理する。
 初会合で、昨年5月に運送事業者やメーカーを対象に実施したアンケート調査が報告された。
 運送事業者(回答者数2082社)からは、義務付けされている最大積載量4㌧以上でのデジタコの装着率は71・7%と高かったが、アナタコも一定割合存在する。
 デジタコ装着の活用や効果は、安全運転指導や労務管理などで「有効」が80%を超えている一方、荷主との交渉での活用割合は3分の1ほどにとどまり、これを増やしていくことが普及につながるものとみられる。
 メーカー(14社)からの回答によると、デジタコの価格は最低値が約3・5万円、最高値は29・0万円、平均値は15・8万円。アナタコは10万円弱であり、同程度のものも一部でみられる。

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