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自動配送ロボット 国内初、複数台運用

自動配送ロボット 国内初、複数台運用

NEDOと京セラコミュ 中速・中型で実証

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と京セラコミュニケーションシステム(KCCS)は、1人のオペレーターが複数台の自動配送ロボットを遠隔監視・操作しながら配送サービスを行う国内初の実証実験を石狩市で開始した。

 実証に際し、KCCSはロボットの自律走行の開始・停止を行う専用のコントローラーを開発。石狩市に置かれた遠隔監視室は、ロボットに搭載しているカメラからの映像や位置情報、センサー情報などを一目で把握でき、オペレーターは表示システムを利用して走行中の全ロボットの状況を確認できるほか、ロボットが自律走行できなくなった時は遠隔操作する。

 中速・中型ロボットは、ミニカー程度の大きさで、最高速度は時速km(自転車よりやや遅い)、バッテリー駆動。

 実証走行は、複数台同時運用、自律走行比率の向上、安全な運行管理体制の構築を検証。安全な運行管理はGISによる一括管理や効率的な巡回経路の作成で実現する。

  自動配送ロボットに関しては、小型車(時速6kmまで)は道路交通法改正により今年4月から届け出による走行が可能になった。中型車は、現状実証実験でのみ走行可能。NEDOは22年度から事業化を意識した目標を設定して事業の公募を行い、4事業が採択されている(表参照)。
 
NEDOによる自動配送ロボット実証試験(2022年度~2024年度)

 目標の1つに10台以上のロボットを遠隔監視するシステムの開発があるが、今回の実証走行は3台で行われており、1人で何台監視できるかも今後検証する。

 

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