運輸新聞|1920年創刊の物流・ロジスティクス・運輸・運送業界の専門紙

Sitemap

SDGs・人材育成

三菱倉庫など3社  医薬品の鉄道輸送開始

三菱倉庫など3社  医薬品の鉄道輸送開始

北東北特約店向けに

 武田薬品、三菱倉庫、JR貨物の3社は、医療用医薬品輸送の一部をトラックから鉄道に切り替えモーダルシフトを開始する。適用した輸送ルートでCO2排出量を現行比約60%の削減効果を見込んでいる。
 3社は鉄道による医療用医薬品配送の可能性について各種検証を行った結果、温度管理可能な鉄道コンテナを用い、各種セキュリティ対策を施すことで、医薬品の適正流通(GDP)ガイドラインに準拠した輸送が実現できると判断し、武田薬品の国内特約店向け輸送の一部を10月から鉄道へ切り替える。
 具体的には、鉄道輸送にかかる許可取得後、東京から北東北地区への幹線輸送部分を鉄道へ切り替え、その前後の輸送のみをトラック輸送することで、大幅なCO2削減を見込んでいる。
 三菱倉庫は、2022年1月から運用しているデータプラットフォーム「ML Chain」を利用し、温度情報・位置情報を可視化し、シームレスな医薬品輸送品質管理を実現する。
 今後は順次鉄道輸送のエリアや対象特約店を拡大していく予定。
 JR貨物の高橋秀仁執行役員(鉄道ロジスティクス本部営業統括部長)は、「今回の取り組みによってGDPガイドラインに準拠した鉄道輸送が検証されたことで、国内医薬品輸送における鉄道輸送の可能性が広がったものと認識している」と述べている。
                         2023.10.3

ロジスティクス最新ガイドブック
年刊誌「ロジガイ2024」

詳細はこちら(無料公開中)
A4判 全ページカラー/154P

運輸新聞の定期購読 ロジガイ購入 広告掲載申込

PAGE TOP