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佐川急便とユーグレナ 「サステナブル配送プロジェクト」が配送開始

佐川急便とユーグレナ 「サステナブル配送プロジェクト」が配送開始

インタンク前で、ユーグレナ社の尾立維博執行役員
(右)と佐川急便の森裕一郎執行役員
 佐川急便と微細藻類ユーグレナ、クロレラなどを活用した食品、化粧品などの開発・販売を行っているユーグレナは、顧客・荷主(ユーグレナ社)・運送事業者(佐川急便)の三者が協力し温暖化対策に取り組む「サステナブル配送プロジェクト」の賛同数が初期目標の300口を達成した。
 このため、9月6日から佐川急便の配送で届けるユーグレナ社製品などを対象に、次世代バイオディーゼル燃料「サステオ」を給油したトラックで配送を開始する出発式を、佐川急便浜松営業所で行った。
 サステオは、持続可能性に優れたバイオマス原料からつくられた燃料で、燃焼段階では通常の軽油と同様にCO2を排出するが、原料となる植物や藻類が成長過程で光合成でCO2を吸収するため、燃料を使用した際のCO2の排出量がプラスマイナスゼロとなるカーボンニュートラルの実現に貢献すると期待される。
 また、軽油と同等の性質を持つ炭化水素燃料で、現行車両にそのまま利用可能だ。
  「サステナブル配送プロジェクト」は、本来、環境対策は社会全体で解決すべき課題であることから、プロジェクトでは、個人の顧客と企業がともに取り組む仕組みとして、まず、参加する顧客にバイオ燃料導入に伴うコストの一部(1口1000円)を支援してもらうことからスタートする。
 その後、顧客からの支援額と同額を、配送を担う佐川急便と商品販売元のユーグレナ社が各々拠出することで、三者協同で社会課題の解決を目指そうというもの。
 今回、プロジェクトの初期目標の300口を達成し、佐川急便浜松営業所のインタンクに約3000㍑の「サステオ」を給油、ユーグレナ社製品などを対象に使用を開始した。
  同プロジェクトは、年末12月31日を期限に、最大1000人までの参加を継続して募集することにしている。

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