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FCV▼日本 商用車支援に重点

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中国 25年までに5万台目標

 経済産業省に置かれた水素・燃料電池戦略協議会は21日の会合で、各国の水素に関する動向を報告。中国は、中央政府が水素産業の発展計画を今回初めて公表、2025年までに燃料電池車を5万台とする目標を設定した。

 中国の燃料電池車累計販売台数は約1万2000台。バスやトラックが中心で、乗用車の販売は少ない。水素ステーションは309カ所で運営を開始しており、北京・上海・広東省に多く集積している。

 今般発表した「水素産業の発展計画で、25年度までに燃料電池車を5万台、グリーン水素製造を年間10~20万tと設定。現状は世界最大規模の水素製造国であるが、発展の初期段階にあり、産業のイノベーション能力や技術装備レベルは低い。一部地方政府のむやみな追随により低レベルな建設が際立っており、トップダウン設計と統一的な計画の強化が必要になるとしている。

 交通分野では、走行路線が固定しているエリアで水素燃料電池採用のトラック輸送モデルプロジェクトを進めていく。また、モデル都市群を選定し、車両・基幹部材のサプライチェーン整備に応じて補助金を出す政策を発表している。

 協議会では、日本の状況について、水素導入量は2040年までに1200万tの水素を導入する目標を設定。燃料電池自動車(FCV)は、より多くの水素需要が見込まれる商用車に対する支援を重点化し普及を促進する。商用車が走行する高速道路およびその幹線沿いを中心にインフラを整備し、水素ステーションのマルチ化も進める。

 加えて、港湾の荷役機械や港湾に出入りする大型車両に水素需要が想定されることから、国外の大規模な港湾への機器導入を視野に海外市場への展開に向けた取り組みを進めるとしている。
 

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