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三現主義

 三現主義とは、「現場」「現物」「現実」の3つの現を重視すること。物流に限ったことではありませんが、物流では特に大切です。

 事故や不具合が発生した時、まず現場に行って現物を見て、どういった状態(現実)であるかを確認することで問題の所在を突き詰め、解決を図ることが重要です。

 現物は五感を働かせて見ること、現実を確認する際にはあらゆるデータや情報を分析することも大事な要素です。

 トヨタ自動車や本田技研工業が三現主義を貫いていることは有名ですが、花王やセブンーイレブンなども三現主義を実践し、店舗で実際に買い物をして初めて課題に気づくことがあります。

 ECに代表されるように、店舗で買い物をしないケースが増えていますが、その分物流はこれまでとは違った動き方が要求され、より現場が重要になります。

 最近では、現場をリモートで見たり、現物をデータで分析できる環境が整えられ、近い将来ラストワンマイルも自動配送ロボットが動くことになり、必ずしも三現主義に固執しなくても良いという意見もありますが、果たしてそうでしょうか。

 三現主義に原理・原則を加えた五現(原)主義も提唱されています。三現主義にもとづいて課題を把握し、現実に起こった事実を元に、原理からかけ離れていないか、原則と異なる事象が発生していないかを捉え、根本的な解決策を探っていく手法といえます。

 類義語に、三現主義の現場・現物・現実それぞれの前に「直ちに(行う)」を加えた「三直三現主義」、それをフラットな言い方にした「三即主義」(即時・即座・即応)、徹底的に行う「三徹主義」(徹頭・徹尾・徹底)があります。
 

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