運輸新聞｜1920年創刊の物流・ロジスティクス・運輸・運送業界の専門紙

　ＮＸグループは、９月２日～４日の３日間、インド・ニューデリーで開催された南アジア最大級の電子機器関連展示会「ＳＥＭＩＣＯＮ　Ｉｎｄｉａ２０２５」に出展し、インド事業の売上高を２０２８年までに23年比で約３倍となる６００億円とする新たな目標を発表した。
　ＮＸグループは、インド国内39都市に１０３営業所と60の倉庫（総面積約４４９万９０００平方フィート）を展開、在庫管理、検品、組み立て、輸出梱包、通関代理などＥｎｄ　ｔｏ　Ｅｎｄの物流サービスを展開している。
　インドは、世界的なサプライチェーン再編の中で半導体関連産業の製造・開発拠点として存在感を急速に高めている。
　そうした中で開催されたＳＥＭＩＣＯＮ　Ｉｎｄｉａ２０２５は、世界48の国と地域から半導体メーカーや装置・原材料サプライヤー、関連企業など約３５０社が出展。ＮＸブースでは、インド半導体産業向けの最新物流ソリューションやサービス、現地で進めている物流インフラ開発の最新状況を紹介した。
　メディアとのラウンドテーブルも実施し、27年までにグジャラート州およびアッサム州に半導体専用物流倉庫を新設する計画を発表。世界各地で培った半導体物流の知見を生かし、インドのニーズに合わせた「Ｌｏｃａｌ×Ｇｌｏｂａｌ」ハイブリッドソリューションを展開するとともに、半導体分野で求められるエアサス車を活用した振動対策、温湿度管理、保税倉庫、ラストマイル配送など、高度な品質管理を伴う物流機能の整備を進めていく。
　インドで多様な産業を支える物流インフラの強化に取り組むとともに、インド政府が推進する鉄道輸送や海上輸送を活用したモーダルシフトの導入も検討する。
　ＣＮＢＣ社の番組でも紹介され、小林克人ＮＸ南アジア・オセアニア社長、名古屋輝明ＮＸグループインド代表がインド半導体産業を支えるグループの方針や現地での取り組みを語った。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２０２５．１０．７