運輸新聞｜1920年創刊の物流・ロジスティクス・運輸・運送業界の専門紙

　大成建設と日本通運が進めている「建設副産物巡回回収システム」の活動が、第52回環境賞（国立環境研究所・日刊工業新聞共催）優秀賞を受賞した。
　受賞テーマは「巡回回収システム構築による建材サーキュラーエコノミーの実現」。これまで埋立処分していた建材端材の一部を広域認定制度を活用し建材原料として再資源化するため、両社は複数現場を同一車両で巡回回収し、品目ごとの再資源化施設にまとめて二次輸送できる「巡回回収システム」を開発。
　回収時に「ＮＲＢＯＸ」という観音開きタイプのカゴ車を使用し、積込時に中身が一目で分かるようにし、管理・回収を容易にした。ＮＲＢＯＸはそのままトラックに積み込めるため、異なる品目の建材端材を１つの車両にまとめ積載率を向上。受入工場への配送には製品納品車の帰り便を利用することで輸送効率を向上させた。
　２０２５．６．１０