運輸新聞｜1920年創刊の物流・ロジスティクス・運輸・運送業界の専門紙

　トナミ運輸は、特別積み合わせ事業とロジスティクス（３ＰＬ）事業を併設した複合施設である新奈良事業所を新設、２日に竣工式を行い、７日から事業を開始した。

　竣工式で、トナミホールディングスの髙田和夫社長は、スムーズなオペレーション、労働環境を重視した女性専用のシャワー室やロッカー室を完備、屋上に設置した太陽光発電は余剰電力を関西圏に託送することを挙げるとともに、日本郵便との連携を強化し高品質な物流を提供していくと述べた。

　新奈良事業所の所在地は天理市庵治町６７０ー１。特積み事業の奈良支店と奈良第２流通センターを併設し、敷地面積３万３６５２平方メートル、延べ床面積２万２１９平方メートル。西名阪自動車道・郡山ＩＣから約５キロメートルで、関西圏や中京エリア、全国配送にも対応可能な「戦略的物流拠点」と位置づけられる。

　竣工式では奈良県の西村副知事、天理市の並河市長があいさつし、インフラとしての使命、雇用の創出に期待を示した。乾杯の音頭を取った日本郵便の行木常務執行役員は働く人に寄り添った施設であり、関西のハブと認識していると述べた。

　新設した初代の支店長である山口勇気氏は「地域の発展に貢献し、魅力ある職場と感じてもらえるよう精進したい」、謝辞を述べたトナミ運輸の髙田一哉専務取締役は「有事の際の電力供給や一時避難所としても活用でき、関西圏の核となるよう努める」と語った。

2025.5.9