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センコーGHD ロボット事業会社設立

センコーGHD ロボット事業会社設立

社内大学卒業生が初の事業化

 センコーグループホールディングスは1日、サービスロボットおよびロボットマネジメントシステムの販売・開発を手掛ける新会社を設立した。ヒトに替わる労働力としてサービスロボット活用の広がりから販路を拓き、グループの国内外にある物流施設などの実務に適したサービスロボットを開発していくことで差別化と販売力アップを目指す。

 新会社は「ヒトトロボソリューション(HS)」で、資本金は5000万円。創業100周年記念事業で、「物流事業のみならずさまざまな事業を創出・発展させられる経営人材を育てる」との精神で設立した社内大学「センコーユニバーシティ」で学んだ社員のひとりが、会社設立に結び付けた第1号。

 HSは、ヒトとロボットを共生させた社会の実現を目的に、ロボット開発者とユーザー双方が抱える悩みについてヒアリングし、世界中の開発会社からニーズに沿うロボットを選定、販売から導入支援・運用サポートまで一貫したサービスを提供するところから着手する。

 インバウンド需要増加で、ホテル、飲食などの業界では配膳や清掃などの労働力不足がさらに深刻化しており、ヒトに替わる労働力としてサービスロボットの活用が広がっている。顧客ニーズに合わせたサービスロボットの開発や、ロボットマネジメントシステムの構築には実証実験が必須なことから、会社設立を前にセンコーグループの東京イーストサイドホテル櫂会(東京・江東)をはじめ、飲食、介護といった各施設で清掃や配膳の実証実験を重ね、大手ホテルチェーンへの導入内定を取り付けてのスタート。

 調達したサービスロボットは、企業のコーポレートカラーや設置場所の内装、家具などとマッチしたラッピングデザインを取り入れるなど、さまざまな付加価値をつけ、ロボットの差別化を図る。

 今後は、ホテル櫂会において実際の業務ニーズを盛り込んだ実証実験を重ね、実務に適したサービスロボットの開発を目指す。またグループの国内外にある物流施設などへサービスロボットの導入を加速させ、HSが蓄積したノウハウを元にIT企業とロボットの共同開発を行って、サービスロボットの活用範囲を拡大する考えだ。
ホテルでの実証実験

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