運輸新聞｜1920年創刊の物流・ロジスティクス・運輸・運送業界の専門紙

　日本通運は、ＦＡ機器のトップメーカーであるＳＭＣ社と、国際輸送ＢＣＰサービスに関する協定を締結した。
  ＳＭＣ社の国内６工場から各国への輸出貨物を対象に、平時・有事を問わず安定した国際輸送を確保する。
　南海トラフ地震に備えた国際輸送ＢＣＰサービスは、今年６月に発表。日本通運の全国の営業倉庫１０５０拠点、全流通施設２１３０拠点のネットワークを生かし、被災を免れた拠点や動線を活用して安定したサプライチェーンを確保。
　日本各地の倉庫で荷受け・通関後に釜山へ転送。ＮＸ韓国の釜山港倉庫をハブとし、保税在庫管理や仕分けを行い、欧米・アジア・中東・アフリカなど世界各国への輸送ルートを確保する。
　釜山から仁川空港を経由した航空便利用も可能とし、緊急時の多様な輸送ニーズに対応。海外から日本への輸入も利用できる。
　ＳＭＣは、国際輸送ＢＣＰサービスを評価するとともに、「災害時にものづくりを止めない」理念に共感したことから、協定の締結に至った。
　両社は今後、防災訓練や運用検証を定期的に行い、複数の地方港でも検証し、協定の実効性を高めていく。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２０２５．１０．２１